裏板の接ぎをします。
まずは半分。
今回は薄板のくせに17/18コースの複弦。概ね70弦の張力が本体にかかります。
フレームは2インチもの太さがあるので、まぁ、折れることはありませんが、接合部、および表板裏板にも負荷が予想されます。なので、ただ平面を接着するイモ接ぎでは不安すぎますので、「雇実接ぎ(ビスケットジョイント)」を使います。
雇実接ぎとは、接合部分に溝を掘り、別の木材を雇わせることにより接着面積を増やします。
では写真で。
今回はこ機械を使って溝を掘ります。
この機械は機械の長さ方向に対して垂直方向に毎分数万回転の速さで刃物を回転させる機会です。
こいつに今回の溝堀機械をつけます。
これを板の横っ面に押し当てると溝が掘れるというわけです。
掘った溝がこちら。
なんで上の方に溝を掘っているかというと、最終的な仕上がり厚寸法が今回は大目に見て10mmで、この板は20㎜もあります。後から厚みだしは別でやります。
板上端から2.5mmの位置に溝を設定してます。
次にこの溝に入れるビスケットがこちら。
たぶん見た目の問題でビスケットという名前なんでしょう。
ブナの圧縮材です。厚みは4mmです。
これをこのようにはめます。
で、接ぐ前の写真がこちら。
接着材を塗布して、クランプをかけます。
木材の間は0コンマ数mmくらいまでぴったりと密着するのが望ましく、クランプによって圧着しないとぴったりとせずに強度が出ません。
・・・・出ないらしいです。実験なんてしてません。
今、乾燥待ちです。
続く。
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